治療方針
当院の治療方針について説明いたします。
補聴器相談
- 聞こえは年齢とともに変化します。その難聴は、感音性難聴といい、手術などでは治せません。
- 感音性難聴が急に起こった場合は、加齢ではないので治療の対象になります。また片側のみの難聴も加齢ではありませんので詳しい検査が必要です。
- 薬で治らない難聴は、補聴器相談をしています(予約制)。補聴器適合には純音聴力検査、語音聴力検査をまず行います。補聴器の適応の方には補聴器を何度か試聴していただきます。その後購入となりますが、購入は常勤の認定補聴器技能士のいる販売店を紹介させていただいています。
当院での手術について
治療の流れについて
①問診
現在かかっている病気、服用している薬について伺います。手術が必要であっても病気によっては手術を関連病院にお願いすることがあります。特に、ワーファリンなど血が止まりにくい薬を服用している方は休薬が可能かなど詳しくご相談して手術適応を決めます。薬アレルギーの有無などもお知らせください。
②術前検査
血液検査、感染症の有無、心電図などを行います。
③治療計画の立案
手術は局所麻酔で行います。鼓膜切開や、鼓膜チューブ挿入術、アルゴンプラズマ療法などは外来で行います。一方、出血の可能性のある鼻の内視鏡手術、鼻中隔矯正術、鼓膜形成術などは1~3日の入院をお願いしています。手術当日はちょっとした出血でも患者さんは不安になるものです。短期入院手術が最も安心できると考えています。入院に際し必要なものなどの説明をします。
④入院、手術、その後
入院手術の場合、当日朝に入院、鎮静剤などを投与し午後1時ころ手術を行います。手術2、3日で多くの場合退院となりますが、術後の治療は非常に大切です。特に副鼻腔炎内視鏡手術の場合、術後しばらくマクロライド系抗生物質の服用が必要です。通院継続をお願いします。
内視鏡システムについて
内視鏡システムを更新、ハイビジョンNBI内視鏡(LED光源)になりました。微細な病変も発見可能です。また、カメラヘッドもハイビジョン対応となり、一部の外来処置、手術に対応します。